車検とは?初心者でもわかるように意味や流れを徹底解説!

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2025-08-06(水)

車検とは?初心者でもわかるように意味や流れを徹底解説!


車に乗り続けるためには切っても切り離せない「車検」。


この記事では、車を所有するすべての人に向けて、

車検の基本的な知識や流れ、費用について詳しく解説します。


特に初心者の方にとって車検は難しい手続きに感じるかもしれませんが、この記事を読むことで、

車検の必要性や準備・実施方法を理解し、安心して車検を受けられるようになれば幸いです。


目次

  1. 車検とは?
  2. 車検の有効期限
  3. 車検の流れ
  4. 車検にかかる費用
  5. 車検に必要なもの
  6. まとめ





①車検とは

初めに、「車検とはそもそも何なのか」「なぜ受ける必要があるのか」といった、

基本的な知識から分かりやすく解説します。


1.1. 車検の基礎知識

「車検(しゃけん)」とは、「自動車検査登録制度」の略で、日本で登録されている車が安全に走行できるかどうか、また排出ガスなどが法律の基準を満たしているかどうかを定期的に確認する制度です。

基準に満たない場合は、整備して再度検査を受けなければなりません。


また車検を行う目的として、「交通事故を防ぐために車の安全性を確保する」「環境汚染を防ぐために排ガス基準を守る」以外にも「登録情報の更新(所有者・住所など)」があります。


車検を行うことが義務付けられているのは、小型特殊自動車以外の車や排気量250cc超の二輪車です。

また車検には有効期限があり、期限切れの車は公道を走行することはできません(私有地限定であれば走行しても問題はありません)。


1.2. もし車検が切れた場合の罰則

車検が切れた状態で車を公道で運転すると法律で厳しく罰せられます。車検切れ=「保安基準に適合しているか確認されていない車」という扱いなので、公道を走るのは非常に危険とみなされます。


車検が切れている状態で公道を運転した場合、道路運送車両法違反となり、その主な罰則は以下になります(2025年8月時点)。

  • 6点の違反点数
  • 30日間の免許停止処分
  • 6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金 

さらに自賠責保険も切れていた場合は、無保険走行となり、追加で以下の罰則が加えられます。

  • さらに6点加算(合計12点)
  • 1年以下の懲役または50万円以下の罰金 

最悪の場合、「車両の使用停止命令(ナンバー没収)」、「任意保険の無効(事故を起こしても補償されない)」、「免許取り消し」などになる可能性もあるので、車検の期限切れにはよく注意しましょう。






②車検の有効期限

では車検の有効期限は一体いつなのか?車検切れを起こさないためには、自身の車の有効期間を把握しておくことが大切です。この項目では車検の有効期間について詳しく解説します。

2.1. 車種別の車検タイミング

車検を受けるタイミングは一般的には新車は初回が3年、その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。ただし車両の種類や年式によって異なってきます。

区分や用途ごとの車検の有効期間は以下の通りです(2025年8月時点)。

車の種類

初回車検

2回目以降

自家乗用車・軽自動車

登録から3年

2年ごと

軽貨物自動車(4ナンバー)

登録から2年

2年ごと

小型/普通貨物自動車(1/4ナンバー)

登録から2年*

以後は毎年

営業用旅客者(バス・タクシー等)

毎年

毎年

特別用途車(キャンピングカーや牽引車など)

登録から2年

2年ごと

※小型貨物車でも「総重量8t以上」や「営業用」の場合は初回から1年ごとになるケースがあります。

2.2. 車検の有効期間を確認する方法

車検の有効期間は検査標章(車検ステッカー)で確認が可能です。


検査標章とは、車のフロントガラスの右上部に貼られている丸いステッカーのことで、

車検合格後に毎回交付されるものになります。


検査標章はシールの両面に期間の記載があり、表面(車外から見える面)には車検の有効期限の満了年月が、裏面(車内から見える面)には満了年月日が記載されています。


また車検の有効期限は車検証でも確認が可能です。


車検証も車検合格後に毎回交付される書類で、車が保安基準に適合していることや、所有者を公証する公文書に該当し、公道を運転する際は車内に携行する義務があります。


車検証をグローブボックスやシートの下にある収納場所に保管されている場合が多いので、

一度自身の車の車検証を探してみてください。






③車検の流れ

この項では、実際に車検を受けるにあたり、具体的にどのような流れで車検が進むのか?

また予約はいつ取ればいいのかといった疑問について解説していきます。


3.1. 車検の一般的な流れ

実際の車検の流れは、まずカーディーラー、整備工場、一部ガソリンスタンド、カー用品店、車検専門店などで予約を行い、指定された日時に車両を持ち込むことから始まります。

次に、検査員が入庫された車両の各部をチェックし、問題がなければ車検証が発行されます。

注意点としては、事前に必要な書類を揃えておくことや、検査中に立ち会うことが求められる場合があるため、予約の際に確認しておくことが重要です。


3.2. 所要時間や車検可能な時期について

車検の所要時間は、車両の状態や混雑具合によって異なりますが、

一般的には1時間から数時間程度です。


期限ギリギリの当日持ち込みではなく、早めの予約を心がけることが大切です。


車検は車検満了日の前から受けることが可能で、国土交通省の法改正により、2025年4月1日から以下のように変更されました。



旧制度(~2025年3月)

新制度(2025年4月~)

車検の受験可能時期

満了日の1か月前から

満了日の2か月前から

有効期間の扱い

早く受けるとその日から短くなる

満了日は変わらず据え置き


新制度では車検を受けることが可能な時期が2か月前からになり、また早めに受けても有効期間は短くならないので、安心して早めに受検することができます。


特に車検の繁忙期は新車が売れやすい時期と同じく3月前後で、この時期は車検の予約も取りづらくなります。


3月前後に車検満了日がある方は、ギリギリになって予約が取れなくて焦らないように、2か月前から予約を取るのがオススメです。






④車検にかかる費用

車検を受ける際に気になるのが車検費用。車検費用の内訳は法定費用と車検基本料金の2つに分かれます。この項目ではそれぞれについて詳しく解説していきます。


4.1. 法定費用

法定費用は車両重量税・自賠責保険料・印紙代の3つに分かれます。

車両重量税と自賠責保険料の2つは税金にかかる費用なので、車種によって変わってきますが、基本的にはどこで車検を受けても変わることはありません。

4.1.1. 車両重量税について

車両重量税とは、道路の整備・維持管理の財源のために、車の重さに応じて負担する税金のことで、車の新規登録時や車検時に課されます。

2025年8月時点の車両重量税の概要は以下になります。

車両重量

エコカー(本則税率)

新車登録から13年未満

13年超

18年超

0.5トン以下

5,000円

8,200円

11,400円

12,600円

1トン以下

10,000円

16,400円

22,800円

25,200円

1.5トン以下

15,000円

24,600円

34,200円

37,800円

2トン以下

20,000円

32,800円

45,600円

50,400円

2.5トン以下

25,000円

41,000円

57,000円

63,000円

3トン以下

30,000円

49,200円

68,400円

75,600円

軽自動車

5,000円

6,600円

8,200円

8,800円


車両重量税は、国土交通省の専用ページにて車台番号と次回の検査予定日を入力することで

照会できるので、興味がある人は一度自身の車の重量税を検索してみましょう。


4.1.2. 自賠責保険料について

自賠責保険とは、正式名称は「自動車損害賠償責任保険」で、交通事故の被害者が最低限の補償を受けられるようにするために、すべての自動車・バイクの所有者に加入が法律で義務づけられている保険(強制保険)です。


2025年8月時点での自賠責保険料の概要は以下になります。

契約期間

自家用乗用車

軽自動車

12ヶ月契約

11,500円

11,440円

13ヶ月契約

12,010円

11,950円

24ヶ月契約

17,650円

17,540円

25ヶ月契約

18,160円

18,040円

36ヶ月契約

23,690円

23,520円

37か月契約

24,190円

24,010円

出典 自賠責保険 保険料例(令和6年4月1日以降始期のご契約に適用) | 自賠責保険(自動車・バイク) | 【公式】損保ジャパン


上記の自賠責保険料が、12の倍数に1を加えた契約期間があるのは、車検や登録の有効期間との調整のためです。


例えば一般的な2年更新で自賠責保険の契約期間を24ヶ月にした場合、車検の手続きや登録のタイミングによって保険切れを起こす可能性があります。


そのため余裕を持たせて25ヶ月契約にする場合があるので、契約時にはよく確認しておきましょう。


4.1.3. 印紙代について

車検における印紙代とは、車検の手数料を支払う際に使用する収入印紙・証紙にかかる費用です。


印紙代は指定工場と認定工場どちらで車検を受けるのか、また車種によっても費用が異なりますが、

一般的には1,100〜2,200円程度かかります



4.2. 車検基本料金

車検基本料金とは、整備工場やディーラーによって呼び名は異なる場合がありますが、一般的には点検・検査作業そのものに対する工賃・手数料のことを指します。


車検基本料金の価格は法定費用と異なり、店舗ごとに異なるので、車検費用を重視する場合は一番注意するべきポイントになります。


以下は一般的な車検基本料金の価格相場です。


店舗タイプ

軽自動車

普通車(小型)

普通車(大型)

ディーラー

約25,000~50,000円

約30,000~60,000円

約35,000~70,000円

民間整備工場

約15,000~35,000円

約20,000~45,000円

約25,000~50,000円

車検専門店

約10,000~30,000円

約15,000~40,000円

約20,000~45,000円

ユーザー車検

0円

0円

0円



また車の状態によっては、車検に合格するために各種部品の交換をする必要があります。
その場合は別途、部品代や整備費用がかかるので、作業内容や契約内容をよく確認するようにしましょう。

また車検にはユーザー車検と呼ばれる、自分で車検を受ける方法があります。

ユーザー車検では費用を抑えることができるメリットがありますが、自分で検査を行うため、しっかりとした知識や技術が必要で、検査基準をしっかり理解しておくことが求められます。

失敗すると再検査が必要になるため、もしユーザー車検を行う場合は入念に準備してから望むようにしましょう。





⑤車検に必要なもの

車検を受ける際に必要なものは、車検をどこで・どの方法で受けるかによって若干変わりますが、基本的に以下のものは共通で必要になります。


必要なもの

内容・注意点

車検証

必ず原本が必要でコピーは不可

自賠責保険証明書

自賠責保険は車検と一緒に更新することがほとんどで、車検証とセットで保管している場合が多いです

自動車納税証明書

自動車税を納めたことを証明する書類で、電子化が進んでおり、一部地域では省略可

車検費用(現金またはカード)

法定費用(重量税・自賠責・印紙代)と、業者への作業料など

身分証明書

運転免許証で問題ないです

認印(ハンコ)

業者によっては必要。シャチハタ不可のところもあり、ユーザー車検ではほぼ必須


この他にも業者やローン中なのか否かによっては、必要な書類が増える場合があるので不安な場合は予約を取る際には、あらかじめ確認をしておくようにしましょう。





⑥まとめ

6.1. 車検が初めての方へ

初めて車検を受ける方は、手続きの複雑さや必要書類の多さ、また金額の高さに戸惑うかもしれません。

初めての方が車検を受ける業者を選ぶ際には、以下のポイントを意識することが重要です。


  • 口コミや評判を確認する
  • 料金体系が明確であること
  • アフターサービスが充実していること


これらの要素を基に、信頼できる業者を選ぶことで、安心して車検を受けることができます。

さらに、車検費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。


  • 複数の業者から見積もりを取る
  • 必要な整備だけを行う
  • 早めに予約をして割引を利用する


これらの方法を活用することで、無駄な出費を抑えることができます。


初めて車検を受ける方は、入念に下調べや準備をして望むようにしましょう。


6.2. 最後に

この記事では車検の概要や重要性について解説しました。


車検は、安全運転を実現するために欠かせない制度です。


定期的に車両の状態を確認することで、事故を未然に防ぎ、安心して運転できる環境が整います。


車検の重要性を再確認し、次回の車検に向けた準備をしっかり行いましょう。

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